2024年9月8日
2024年8月のダイヤモンド市場価格動向
2024年8月、ダイヤモンド市場の価格は再び下落しましたが、前月よりも下落幅は緩やかになりました。価格の下落率は8月で▽1.36%と、7月の▽3.12%に比べて小幅な減少にとどまりました。しかし、価格指数が100ポイントを下回るのは、過去20年間で初めての出来事です。
価格下落の要因
今回の価格下落の要因としては、主に米国や中国をはじめとする主要市場での小売売上の低迷、そしてラボグロウンダイヤモンドとの競争激化が挙げられます。また、夏季休暇の影響で全体的に経済活動が鈍化しており、これも価格に影響を与えています。
生産者側もこの低調な需要に対応して、生産量を抑え、短期間の稼働体制に移行しています。全体的な市場の雰囲気は引き続き慎重な姿勢が続いており、すぐに回復する見込みは低い状況です。
カラットサイズ別の動向
8月は、全カラットサイズで価格が下落しましたが、唯一4.0カラットのみが0.1%の上昇を見せました。4.0カラットは、一般的に価格変動が大きく、7月には▽2.3%の下落を記録していましたが、8月にはわずかに回復しました。対照的に、5.0カラットやそれ以上のサイズでは、依然として大きな価格下落が続いています。
さらなる影響要因
さらに、9月1日からはG7によるロシア産ダイヤモンドに対する制裁が強化され、制裁の対象が1.0カラット以上から0.50カラット以上に拡大されました。この新たな規制も、今後の市場動向に影響を与える可能性が高いです。
結論
2024年8月のダイヤモンド市場は、低調な小売売上とラボグロウンダイヤモンドの競争の中で引き続き弱含んでいます。価格は一部で持ち直しの兆しもありますが、全体としては慎重な姿勢が続いています。(イスラエルダイヤモンドマーケット記事より)
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